当社は1939年(昭和14年)にゴム製品の卸売業として、創業者栗山芳雄により創業されました。以来、国内ではゴムメーカーである王子ゴム化成や技術開発の拠点であるクリヤマ技術研究所を設立し、工業用ゴム製品の製販一体の事業を確立してまいりました。また同時に昭和30年代より海外の建材やスポーツフロアの輸入も開始、事業領域の拡大を図ってまいりました。
一方、海外においては1968年(昭和43年)にKuriyama of America, inc.を設立、産業用ホースの製販一体型ビジネスを展開してまいりました。現在では北米における産業用ホースのトップブランドにまで成長しております。
現在のクリヤマグループは各事業領域において独自のユニークな製品開発に一層の拍車をかけております。 国内では当社のサプライヤーであった尿素センサーメーカー(株)サンエーを2015年に買収、当社の顧客である建機、農機メーカーへのプレゼンスを高め、排ガス規制に対応した製品開発を推進いたしました。 また、海外ではレイフラットホースのトップブランドであるTIPSAグループを2015年に買収、スペインとアルゼンチンに製造拠点を確保しました。現在は北米の産業用ホース事業とのシナジーの最大化を推進しております。
さらに、2020年東京オリンピック、パラリンピック(2021年開催予定)の新国立競技場をはじめ各スタジアムやアリーナにおいて当社の床材を数多く採用いただいたことを追い風に、更なる事業の拡大を目指してまいります。
2020年は新型コロナウイルス感染症により世界中の人々が大きな影響を受けました。幸いにも各国の連携のもと、感染対策や治療薬、ワクチンの開発も進歩し、少しずつですが終息の糸口がみえてきております。しかし、こうした世界レベルでの感染症や気象異常、大規模災害はまたいつ勃発するとも限りません。
このような状況を乗り切るためにも、クリヤマグループは、今こそサステナブルな企業集団に生まれ変わる千歳一遇のチャンスととらえ、下記基本方針と事業戦略のもとで、クリヤマグループ80余年の歴史と英知を結集し、コロナ後の次の50年に向け、発展し続けて参ります。